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予約サイトの運用
予約サイトごとに料金がずれる3つの原因と、そろえ方
トライアンフシェルパ 代表
この記事の答え
- 予約サイトごとに料金がずれる原因は、たいてい「人数ごとの料金の入れ方」「プランごとの設定」「割引の上乗せ」の3つです。
- 料金の元は同じでも、サイトごとに登録の単位や、自動でかかる割引が違うため、お客の画面では違う値段になります。
- そろえるには、比べる条件を1つに決め、お客と同じ画面で見比べ、割引を重ねたあとの値段まで計算します。
同じ部屋なのに、なぜ予約サイトごとに値段が違うの?
答えは、予約サイト(楽天トラベル・じゃらん・一休・Booking.com など、ネットで宿を予約できるサイト)ごとに、料金の「入れ方」と「見せ方」が違うからです。
宿が決めた料金が1つでも、サイトに入るまでに、次の3つのところで形が変わります。
- 1室いくらで入れるか、1人いくらで入れるか
- 食事・キャンセルの条件・早割など、プランの中身
- サイトの側で自動でかかる割引
順番に見ていきます。
人数ごとの料金の入れ方で、どうずれる?
料金の登録には「1室あたり」と「1人あたり」の2つの単位があります。同じ宿でも、サイトによって単位が違うことがあります。
1人あたりで入れるときは、合計を人数で割ります。割り切れないと端数が出ます。たとえば1室50,000円を3名で割ると16,666.66…円です。切り上げて1人16,667円にすると3名で50,001円、切り捨てて16,666円にすると49,998円になります。数円ですが、比べると「ずれている」ように見えます。
人数ごとの料金の入れ忘れもあります。2名の料金だけ入っていて、1名や3名の料金が入っていないと、その人数で検索したときに別のプランが出たり、何も出なかったりします。子どもの料金も、サイトごとに区分(年齢・食事や寝具の有無)が違うので、ずれやすいところです。
一覧での見え方を考えて、あえて1人あたりで見せる宿もあります。その場合は「1人あたり」と分かる書き方にして、合計の金額と取り違えられないようにします。
プランごとの設定で、どうずれる?
同じ部屋でも、プランの中身が違えば値段は違います。比べるときは、条件がそろっているかを先に見ます。
- 食事:素泊まり・朝食付き・2食付き。予約サイトによっては、食事の名前の後ろに金額が書いてあると「別料金で付けられる」という意味のことがあります。付いているのか、付けられるのかを読み分けます。
- キャンセルの条件:キャンセル無料のプランと、返金できない代わりに安いプランがあります。なお、キャンセル無料のプランでも、無料で取り消せる期限を過ぎた日程では「返金不可」と表示されることがあります。商品が変わったのではなく、期限を過ぎたという状態の表示です。
- 早割・連泊割:割引の条件に合う日だけ安くなります。期限を過ぎると、同じプランのまま値段が上がって見えます。
- プランの期間:あるサイトだけプランの販売期間が切れていると、その日は別の高いプランしか出ないことがあります。
割引の上乗せで、どうずれる?
予約サイトには、宿が入れた料金に、サイトの側で割引を重ねるしくみがあります。参加しているかどうかで、同じ料金でもお客の画面の値段が変わります。
- 会員向けの割引:Booking.com の Genius(会員向けの割引のしくみ)は、レベル1で10%引きです。上のレベルの会員には、宿が選べば、より大きな割引をかけるしくみもあります。Agoda や Expedia にも、会員やアプリの利用者だけに見せる割引があります。
- スマホ向けの料金・早期割引など:Booking.com では、種類の違う割引は合わせてかかることがあります。いくつも参加していると、思ったより大きな割引になることがあります。
- セール・クーポン・ポイント:楽天トラベルやじゃらんのセールやクーポンは、参加した日・プランだけ安くなります。
割引には、宿の手取りが減るものもあります。たとえば Booking.com の Genius は、割引したあとの値段に手数料がかかります。参加するかどうかは、値段の見え方と手取りの両方を見て決めます。
ずれていると、何が困るの?
お客は、いくつもの予約サイトや Google の比較で値段を見比べます。
ずれていること自体が悪いわけではありません。サイトごとに条件や特典を変えて、わざと差をつける宿もあります。困るのは、宿が知らないうちにずれている場合です。たとえば、自分の公式サイトがいちばん高く見えていると、公式サイトから予約する理由が見えにくくなります。また Booking.com は、表示の順番を決める数字(クリックや予約の数)に料金も影響すると説明しています。Expedia も、宿向けの説明で、料金の競争力を表示の順番に効く項目の1つに挙げています。
そろえるには、どうすればいい?
手順は次の6つです。
- 比べる条件を1つに決める:たとえば「大人2名・1室・素泊まり・キャンセル無料」。これを基準の料金にします。
- 登録の単位を一覧にする:サイトごとに、1室あたりか1人あたりか、端数を切り上げるか切り捨てるかを書き出します。
- 見比べる日を決める:平日・休みの前の日・繁忙日の3日ほどを選びます。
- お客と同じ画面で見る:ログインしていない状態と、会員でログインした状態の両方で、同じ条件の値段を並べます。
- 割引の一覧を作る:どのサイトで、どの割引に参加しているか。重なったときに合計で何%下がるかを計算します。
- 直したら、お客の画面で確かめる:管理画面で入れた値段と、お客に見える値段が合っているかを、もう一度見ます。
差が見つかったら、まず「意図した差か」を確かめます。意図した差なら、理由をメモに残しておくと、次に見たときに迷いません。
よくある質問
予約サイトの値段は、全部同じにしないといけませんか?
必ずしも同じにする必要はありません。条件や特典で差をつける宿もあります。ただし、予約サイトとの契約の中身はサイトごとに違うので、契約書の条件は一度確かめてください。
割引に参加していないのに、お客の画面では安く出ています。
過去に参加した割引が続いている、会員やアプリ向けの割引が自動でかかっている、などが考えられます。管理画面の割引やプロモーションの一覧を確かめてください。
1人あたりと1室あたり、どちらで登録するのがいいですか?
宿の部屋の形や、お客の探し方によって変わります。1人あたりで見せる場合は、合計の金額と取り違えられない書き方にしてください。
自分の宿がどう見えているかは、無料チェックで確かめられます